冒頭|「古い比較への違和感」
フリーランスという働き方が注目される中で、
よく耳にするのが「正社員は制約が多いけれど、フリーランスは自由だ」という比較です。
時間、仕事の選択、収入、人間関係――こうした要素を並べて「だからフリーランスはいいですよね?」という流れは、SNSやブログでも頻繁に見かけます。
しかし、正社員として働き続けてきた私には、
この比較がどうしても古いイメージに基づいているように感じられます。
なぜなら、正社員の働き方はこの十数年で大きく変化し、
フレックスタイム制度やリモートワーク、副業解禁、社内公募制度などを通じて
柔軟性や選択肢を広げてきたからです。
本文|「進化する正社員の働き方」
⏰ 時間の柔軟性(フレックスタイム・リモートワーク)
15年以上前に新卒で入社した頃は、定時出社・定時退社が当たり前で、
フレックスタイムという言葉すら身近ではありませんでした。
ところが今では、フレックスタイムやリモートワークが広く浸透し、
正社員でも「時間をデザインする」働き方が可能になっています。
フリーランスほど完全な自由ではないにせよ、
安定性と柔軟性を両立できるのは大きな変化です。
🎯 好きな仕事を選べる仕組み(社内公募・転職)
「好きな仕事を選べる」という比較も、今の正社員には当てはまりません。
社内公募制度や社内ベンチャー制度、半期ごとの面談を通じて、
自分の希望を伝えられる環境が整っています。
職種を変えても業種の知見を活かせるため、
キャリアの幅を広げやすいのも正社員の強みです。
さらに転職市場が活発化した今では、
会社を変えることで新しい挑戦を選ぶことも現実的です。
💰 収入の上限を突破する方法(副業・投資)
確かに正社員は給与体系に基づいて収入が決まります。
しかし、副業解禁が進み、正社員+副業という形で「収入の上限」を
突破できる時代になりました。
安定収入をベースに挑戦できるのは、正社員ならではの強みです。
さらに、つみたてNISAやiDeCoなどの資産形成も一般化し、
収入の複線化は現実的になっています。
🤝 人間関係の縛りは「種類が違う」だけ
「正社員は人間関係に縛られるが、フリーランスは自由」という比較もよく耳にします。
しかし、フリーランスにもクライアントとの関係やチーム案件での調整は必須です。
つまり「縛りがない」というより「関わる人数が減る」だけであり、
完全に自由になるわけではありません。
正社員もフリーランスも人間関係からは逃れられず、
ただその質や種類が違うだけなのです。
結論|「安定と自由の両立へ」
フリーランスがよく使う比較は、かつての正社員像や言葉のすり替えに
基づいていることが少なくありません。
確かにフリーランスには大きな自由がありますが、
正社員も「安定+柔軟性+選択肢」を持てる働き方へと進化しています。
安定と自由は対立するものではなく、両立できる時代になりました。
だからこそ、働き方を語るときには「昔のイメージ」ではなく
「今の現実」を踏まえて比較することが大切だと思います。

